名門シュピードレン家の3代目となる、プシェミスル・オタカルの作品です。迫力あるアンティークフィニッシュで、1970年当時としては異色の作風と言えるでしょう。音は、シュピードレン家の血統とも言えるビロードのような滑らかさを持った美しさ。本格的なオールドイタリアンに全く引けを取らない、チェコの誇る名器です。
チェコを代表する弦楽器製作の名門ファミリーの3代目として生まれ、祖父フランティシェク、父オタカル・フランティシェクの技法を受け継いだ、世界的な製作家です。プラハ音楽院でヴァイオリン演奏を学んだ音楽家であり、若い頃はスキーのチェコスロバキア代表選手としても活躍しました。チェコ国家所蔵の楽器コレクションの鑑定家を務め、彼の発行する鑑定書は世界中で絶大な信頼を得ていました。1947年ハーグ、1960年リエージュ、1962年・1967年ポズナニなど、数々の国際コンクールでメダルを受賞しました。 巨匠ギドン・クレーメルや、チェコの名手ヨゼフ・スークなど、世界的なヴァイオリニストたちが彼の楽器を愛用し、また顧客や友人として親交を深めました。現在は4代目のヤンが工房を引継ぎ、クレモナトリエンナーレで1位と2位を独占するなど、驚異的な活躍を見せています。シュピードレン家の血統は、現在も引き継がれております。